Bean to Bar 専門&非焙煎ローチョコレート
日本には親の虐待、貧困、離婚など様々な理由で約600の施設に約3万人の子どもたちが暮らしています。
日曜日に普通の家族が遊びにでかけるような場所に自分の意志で遊びに行けない子どもたち。行き場のない悲しみや寂しさ、時には怒りと過ごしている子どもたち。
そんな児童養護施設で暮らす子どもたちに木のおもちゃに触れてもらうことで笑顔にしたい。温もりを与えたい。夢につながる自分だけの木のモノづくりをプレゼントしたい。
そのための活動が、福島県のNPO法人Lotusと共同で行うLotus Projectです。
Love lotusチョコレートの売上の一部は、Lotus Projectの活動に使わせていただきます。
ガーナなど、チョコレートの原料であるカカオの主要生産国では児童を就学させないで働かせて、わずかな労賃を払って児童を搾取している現状があります。日本のカカオ豆輸入の70〜80%はガーナからで、ガーナに限らず他の西アフリカや南米でも同じ状況です。
今回、love lotusチョコレートを作るにあたって、児童養護施設の子どもたちを笑顔にするために、児童労働・児童搾取によるカカオ豆は使いたくない。そこで出会ったのが、蓮を国の花とする蓮を愛する国、ベトナムのStone Hill農園の農薬も化学肥料も使わない、もちろん児童労働・児童搾取もないカカオ豆です。
ベトナムは日本から一番近いカカオの産地。その歴史は古く、フランス帝国がベトナムを植民地にしていた時代にフランス人によって持ち込まれたそうです。
ベトナムのカカオ産地は、メコンデルタ、サウスイースト、ハイランドの3つがあり、Stone Hill農園は、サウスイーストのドンナイ省にある標高200メートル前後の丘にあります。
農園の名前の由来は、丘の上にある大きな岩が名前の由来で、荒地を開墾して土を作ることから始まったそうです。
そしてこのStone Hill農園に心血を注ぎこんできたのが、「ベトナムカカオの父」と呼ばれているPham Hong Duc Phuoc Ph.D教授。
教授はベトナム戦争で衰退してしまったカカオ産業を復活させるプロジェクトのリーダーとしてカカオの品種選定、栽培、育成と、カカオ農家の指導育成に取り組むと同時に、カカオ豆の発酵と乾燥の研究を続け、風味と香りの良いカカオ豆のノウハウを生み出されました。写真に見える缶や竹筒はツムギアリの住居。カカオの木にツムギアリの巣を設けてツムギアリにカカオの実に害を与える虫や微生物を食べさせることで無農薬栽培によるカカオ豆栽培を実現しています。
また農園内で飼育する山羊の糞を有機肥料に活用しています。
農薬および重金属類は、いずれも検出されず
ローチョコレートとは英語のrawからきています。raw=生という意味で、非加熱のチョコレートのこと。通常のチョコレートはカカオ豆を焙煎しますが、ローチョコレートはカカオ豆を焙煎せず、48°C以下の低温で作ります。焙煎しないことで、カカオ豆にもともと含まれるポリフェノール、ビタミンE、カテキン、豊富なビタミン類などの栄養分が丸々摂取できます。
また、焙煎するとカカオ豆の皮の渋みが豆に付いてしまいますが、非焙煎なので渋みが少ないピュアなカカオ豆の風味を残すことができます。
さらに一般的なチョコレートで使用される乳製品、乳化剤、香料や白砂糖を一切使わないので、カカオ豆が持つ風味、栄養成分をダイレクトに味わっていただけます。
●加熱焙煎しないローチョコレートであることから、カカオ豆由来の大腸菌等の細菌を気にする方もおいでになりますが、ベトナムのStone Hill農園の栽培、発酵、乾燥から日本への輸出、日本国内での管理を厳格に行うことによって、細菌汚染の心配はなく、食品微生物センターによる検査においても、安全だという結果が出ております。 【love lotus Bean to Bar & Raw チョコレートの細菌検査結果表】低温乾燥させたカカオ豆を一粒一粒、手作業で皮を剥いていきます。一心不乱に剥いても100gのカカオ豆の皮を剥くのに40分以上かかります。
Love lotusで使うカカオ豆は、この作業を地元金沢の障害者就労施設にお願いしています。このことで多少ではありますが、障害者の方たちの「働きたい!」を少しでも支援していけたらと考えています。
カカオの原産地メソアメリカはマヤやアステカなどの古代文明が栄えた地で、チョコレートの歴史もその古代文明まで遡ります。love lotusのチョコレートは古代のチョコレートの製法。現在のチョコレートに使われる口溶けよく滑らかにするための乳化剤やカカオバター使用せず、チョコレートの艶を出すための温度調整(テンパリング)も行いません。カカオの香りを逃さないよう48°C以下の低温で製造します。温度を上げないことで、砂糖(love lotusでは黒糖をメインに使います)が溶けきらずに残るので、シャリシャリ、ザクザクした食感になります。
「日本で最も美しい村」に認定された奄美群島にある喜界島。隆起したサンゴ礁からできた喜界島は弱アルカリ性の土壌でミネラルも豊富。そんな喜界島で日本で初めて有機栽培でさとうきびを育てて、黒糖を作り上げたのが杉俣紘二朗さん。杉俣さんが作る黒糖はコクと同時に優しく、すっきりとした甘さがある。もうそれだけ舐めて美味しい。チョコレートに入れるのがもったいないくらいの絶品の黒糖を使わせていただいています。
カカオは熱帯の植物のため、日本はそのほとんどを輸入しています。主な輸入先国ガーナと日本の距離は13,823キロ。一方、love lotusのチョコレートで使うカカオ豆の産地ベトナムと日本の距離は3,668キロ。ベトナムから最も近いカカオ産地ベトナムのカカオ豆はフードマイレージ(食料輸送距離)が少なく、輸送時に発生するCO2の量も圧倒的に少なくなります。
love lotusのチョコレートプロジェクトはクラウドファンディングにおいて多くの皆様のご支援をいただきスタート致しました。ご支援をいただきましたすべての皆様に感謝するとともに、ここに高額のご支援をいただきました皆様の御名前を記載させていただきます。(順不同、敬称略)